MTにおいて、仕事の優先順位について話をしました。
1.安心・安全
2.笑顔
3.品質
4.効率
この順位で仕事を考えてゆこうというものでしたが、2.笑顔については賛否の分かれるところでした。
そこで、「笑顔」を「仕事を楽しむ」に置き換えて、私自身もう一度向き合うこととしました。
幕末の志士、高杉晋作は辞世の句を「おもしろきこともなき世をおもしろく」と詠んで絶命しました。破天荒な高杉らしい句であるとともに、奥深さを感じるものです。
逆説的に考えると、仕事が楽しくないと、仕事が身につかない・手につかない・職場に行くのがつらい・いやいや仕事をする・仕事がいい加減になる・仕事を辞めたい・・・などネガティブな感情となります。誰もが経験するところだと思います。
一方、仕事を楽しむとは、決して笑顔で仕事するばかりではなく、難しいからこそ楽しめたり、しみじみかみしめる楽しみ方があったり、楽しみ方もいろいろあります。
また、自分の中で起こることばかりではなく、仲間の成長や成功を喜べたり、皆でやり遂げたことに感動したりと、広がりもあるように思います。これも、誰もが経験したことがあると思います。
ピカソの絵を見て感動できる人がいます。人間国宝が作る器に感動できる人がいます。
感動できる人は、絵や陶芸を勉強し深堀した人です。
大谷翔平も二刀流は体はきついが楽しいといっています。
何かを楽しむためには努力・勉強・深掘りが必要だということです。
仕事に対して・仲間づくりに対して受け身であると本当の楽しみは味わえないように思います。決して人から与えられるものではなく、自らが前のめりにそれを求めて行動し実践しないと得られないものだと思います。
新しく入社してくる人たちは、その時点で既に積極的で前のめりなポジションにいる人たちだと考えられます。
受け入れる私たちが、どういった心持で彼らを受け入れるかが、彼らに大きな影響を与えます。
自らが楽しむことに向き合い・悩み・苦しんだことのない人に、他人を楽しませることはできません。
そうして考えると、仕事をすること自体が仕事を楽しむことへの探求なのかもしれません。
仕事が楽しくない人に、安心・安全を訴えたりしても響きませんし、ましてや品質や効率を説いても苦痛なだけです。
苦痛を強いる前に、先ず楽しむことを説く。失敗することも成功の過程ととらえて、失敗を楽しませる位でなければ、人は育たないのかもしれません。
そこで、仕事に向き合うことの優先順位を変えました。
1、仕事を楽しむ・楽しませること。2.安心・安全 3.品質 4.効率
私たちの仕事はお客様を楽しませることです。